実はもう❝もしも話❞じゃない。身近な新技術の展開
私には悩みがあった。
それは時間に追われることが多い私が電車に乗る際、
カバンからなかなか財布が見つからないときだ。
私には悩みがあった。
遅刻ギリギリで急いでいるときトイレに行きたくなった時だ。
私には悩みがあった。
私が今から乗ろうとしている電車は本当に正しい電車か、
と考える時だ。
だがある駅に行ってみるとその悩みはたちまち
少しの高揚感と安心に変わった。
私の生活に今すぐ取り入れられるわけでもないのにだ。
まるでタイムマシンに乗り未来の社会を見学し、
将来悩みがなくなるのを確かめられたようだったからである。
〈まだまだ先だろうけど…〉〈もしこんなものがあれば…〉
このように近未来的な技術に思いを馳せたことはありませんか?
「JR WEST LABO」では大阪駅の“うめきた”を未来の実験場として日々様々なことが研究されています。今回の記事では、実際に“うめきた”に導入されている新技術について、一部ご紹介します。
「顔認証改札機」でストレスフリー!
従来の改札機に対して、〈荷物がたくさんあって両手がふさがっていると通りにくい〉〈左利きなのに改札が右利き用に作られていて不便〉〈通常の改札のサイズだとベビーカーが入りづらい〉など、使いにくさを感じたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
その悩みを解決してくれる新技術が「顔認証改札機」です。事前に自身の顔をシステムに登録しておくことによって、切符やICカードがなくても、顔認証ひとつで改札の入退場を行うことができます。
切符をなくしてしまったり、ICカードをカバンの中で探したりすることもなくなり、スムーズな乗降車が期待できます。
▼顔認証改札機の実際の様子▼
◇実際に体験したキリトリレンズメンバー(大阪経済大学学生)の感想◇
村上旅途さん「財布を取り出す必要も人の流れの減速も全くありませんでした。」
渡邉要さん「交通系ICが出来た時も皆こんな気持ちだっただろうと思います。」
樫田侑樹さん「認証された瞬間の音が今でも忘れられないです。」
デッドペースがプロジェクションマッピングでフォトスポットに!
“うめきた”構内に、お客様が流動されないいわゆるデッドスペースが存在するのですが、現在その空間にある大きな壁を活用して、水槽内で魚が泳いでいる様子を映し出すプロジェクションマッピングが展開されています。
壁の前に人が立つと、水槽内に泡が立つようになっていたり、壁の途中にある出入口を活かしたフォトスポットモードがあったりと、通常モードでも充分楽しめるのですが、月によっては季節ごとの要素を設定して楽しむこともできるため、ぜひ近くまで通りかかった際には試してみてください!
▼プロジェクションマッピングの実際の様子▼
◇実際に体験したキリトリレンズメンバー(大阪経済大学学生)の感想◇
村上旅途さん「思わず足を止めて、目を奪われました。」
渡邉要さん「駅で気分が安らぎ、通学時のストレスが軽減されそうです。」
樫田侑樹さん「近づいて歩いてみるとあんな機能があるなんてびっくりしました。」
ルート案内はAI アシスタントのAyumIにおまかせ!
“うめきた”の改札を入るとすぐに、小さなAI案内機が設置されています。タッチパネルが空間投影されている、かつ、日本語と英語で対応可能な音声認識機能もあるため、完全非接触で周辺施設情報や出口、乗り換え情報を案内してもらうことができます。
また、問い合わせた案内情報はQRコードを発行してスマートフォンに転送することもでき、案内機を離れても安心して目的地に向かうことができます。
人見知りで駅員さんに話しかけるのが苦手…といった方にもうれしいサービスです。
▼AI案内機の実際の様子▼
◇実際に体験したキリトリレンズメンバー(大阪経済大学学生)の感想◇
村上旅途さん「人工知能がここまで生活に還元されたことに驚きました。」
渡邉要さん「人見知りなので、人に声をかけなくても大丈夫なのが嬉しいです。」
樫田侑樹さん「文字が浮き出てくる新感覚、みんなにも体験してほしいです。」
今回“うめきた”で実施されている3つの新技術についてご紹介しましたが、みなさんはいくつ知っていましたか?「こんなものがあったらいいのになあ」と考えていることが実現する日もそう遠くないのかもしれませんね。
次の記事は「JR WEST LABO」を運営されている方へのインタビュー内容です。「JR WEST LABO」が発足された経緯、今後目指していきたい姿などについてたっぷりお伺いしたので、公開を楽しみにお待ちください!