大学生とのコラボ企画!ミライを創造し続ける実験場〈後編〉

「大阪経済大学」と「#オオサカキリトリ」とのコラボ企画第3弾
インタビュー編≪後編≫

今回は「大阪経済大学」と「#オオサカキリトリ」とのコラボ企画のインタビュー内容(後編)です。

 

このコラボはPBL(Project Based Learning)と呼ばれる「課題解決型学習」の一環

として、学生と#オオサカキリトリ編集チームの共同作業で進めています。

コラボ企画に協力してくれたキリトリレンズメンバー(大阪経済大学の1・2回生 樫田侑樹さん、村上旅途さん、渡邉要さんの3名)が見つけ出したのが、万博に向けて新たな価値を創造しイノベーションを加速させているJR西日本の「JR WEST LABO」という取材先でした。

 

後編も学生の熱い思いとともにインタビューした内容が盛りだくさんとなっているので、ぜひ最後までご覧ください!

大学生とのコラボ企画!ミライを創造し続ける実験場〈後編〉

 

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2025年開催予定の万博。

様々な企業が万博に向けて動きを見せる中、「JR WEST LABO」としては今後どのようなビジョンを持って2025年をむかえようとしているのでしょうか。

 


 

Q:2025年の万博に向けて取り組まれていることはありますか?

A:現在は他企業様と共創していくために動いています。

 

万博をベンチマークとして活動しており「TEAM EXPO 2025」という万博協会が提供する共創プラットフォームにも登録しています。

こんな共創フィールドがあったんだということを知ってもらい、様々な企業様にお声がけいただければと思っています。

 

具体的にはまだ言えない部分がたくさんあるのですが…

大きな取り組みとしてはヘルスケアパビリオンの協賛であったり、万博へのアクセスをより良くしていこうという部分であったりです。その部分が今後お客様の目に見えてわかりやすい一番の取り組みかなと思います。

細かなところでいうと、うめきた構内にあるデッドスペースを活かし、大きなスクリーンを設置した空間は(※体験編をご覧ください)、イベント使いができるようになっています。これまでもプロの写真家の方の写真展や、観光誘発のためのイベントを行ってきたので、今後も様々なところと積極的にコラボレーションしていきたいです!

大学生とのコラボ企画!ミライを創造し続ける実験場〈後編〉

万博に向け、その先を見据え、日々様々な実験が行われている“うめきた”エリア。

「JR WEST LABO」としてうめきたでおこなっている取り組みを今後どのように発展

させていこうと考えているのでしょうか。


Q:うめきたに関して、実験フィールドという
印象が強いのですが、その点をどのように考えていますか?

A:うめきたは技術ビジョンを実現するためのイノベーションの実験場なんです。

 

現在、顔認証改札で認証技術を実験していますが、技術的にはもう充分だと思っています。

あとは、どのように他駅にも拡充していくのか、どのようにして技術を社会に広げていくのかという部分で思考していく必要があると、また、そのためにも今後さらに様々な企業とコラボして周知していきたいと考えています。

Q:日々実験を重ねている実験者だからこそ意識する、
新技術はどのようなものでしょうか?

A:いろいろありますが…

 

担当領域がヘルスケア中心となっているので、ヘルスケア関係の技術には余念がないと

いうところがあります。

もうひとつ言うと、デジタル技術についても関心が強く、通信も含めたデジタルをうまく活用してヘルスケア技術の展開をしていくことができたらなと思っています。

当社はリアルのアセット(注:インフラ等 実物資産)という部分が強みなので、

リアルとデジタルをうまく融合していくことができるように、今後もうめきたで実験していきたいです。

大学生とのコラボ企画!ミライを創造し続ける実験場〈後編〉

2031年春開業予定である“うめきた”の地下駅からJR難波駅・南海本線の新今宮駅を

つなぐ新たな鉄道路線、なにわ筋線

JR西日本と南海電鉄が協力し、関西国際空港・新大阪駅へのアクセス性の向上を目指した計画ですが、他路線会社との協力という今回の取り組みは、どのような目的をもって実施されているものなのでしょうか。


Q:関西空港から新大阪まで、私鉄と協力してつなぐことは
どのような考えがあったのでしょうか?

A:競合するより、一緒に関西の価値を高めていければという考えからです。

 

基本的に、関西空港は国内・海外含め、お客様にとってそこが大阪イン大阪アウトするための拠点であると思っていて、そこから大阪の中心地や京都・神戸に運ぶことができれば関西空港のアクセスの利便性をより高めていくことができるかと。

そのきっかけづくりを一緒になってできればという思いを持っています。


今回のインタビューに際し、キリトリレンズメンバーが大阪の魅力に関するアンケートを200人にとったところ、最も魅力であると支持された項目が「交通の便の良さ」でした。

一体どういった点が大阪に住む人に「交通の便が良い」と感じさせているのでしょうか。


Q:大阪に住んでいる人から見て、大阪の交通の便が良いと
感じるポイントはどこだと思いますか?

A:競合路線と並行していることが大きいのではないですかね。

 

住む人が複数路線を利用できるエリアが多いので、その点で利便性を感じている人が多いのではないかと考えています。

また、競合路線とは言いつつも相互間のアクセスを含め、地域の足として利便性を高めていっている部分があるので、バスなどの鉄道と鉄道をつなぐ路線のところも含めて、アクセスが良くなっていっていると感じています。

車がなくても生活できる、という部分が評価ポイントなのではないでしょうか。


大阪の魅力として「交通の便」の良さが評価されていましたが、大きく交通が担っている役割・立ち位置について言うなら、何と総称することができるのでしょうか。


Q:交通が担っている役割・立ち位置についてどうお考えですか?

A:交通インフラとしての役割を果たしていくということはどこも共通かと思います。

 

でもやはり、我々は社会を元気にしていくための血管のようなものであると思っているので、安全に、かつきちんと役割を果たしていきたいです。

大学生とのコラボ企画!ミライを創造し続ける実験場〈後編〉

Q:「JR WEST LABO」の現在のコラボ先はどこですか?

A:駅に設置してあるスマートロッカーはご覧になられたことありますかね?

 

現在「株式会社SPACER」様とコラボし、受付時間中にロッカーに荷物を預けると、

当日の夕方までに宿泊先のホテルへ手荷物が配送される「pikuraku PORTER」という

次世代スマートロッカーを展開しています。

 

配送網に関しては当社のグループ内で展開しているので、当社のリソースを活かしながら他企業様とコラボし、新しいサービスを生みだしています。

目的によって色々と使えるマルチユースなロッカーはありそうでなかったので、うまく同志が見つけられて良かったなと感じています。

 

Q:「JR WEST LABO」として今後どのような企業と
コラボしたいですか?

A:およそ鉄道とは関係ない企業様とのコラボもしてみたいです。

 

もちろん、普段お付き合いさせていただいている企業様とのコラボもしていきたいなと思っているのですが、“LABO”という形で様々な実験をしていくことを考えると、普段鉄道とは全然関係のない企業様とコラボし、良い意味で「鉄道らしくないね」と言ってもらえるようなことができればいいなと考えています。

 

大学生とのコラボ企画!ミライを創造し続ける実験場〈後編〉

==完==

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