万博に向けてショート動画で 「都島・京橋」を発信!

お話を聞いた人

  • 細谷 訓由さん
  • 細谷 訓由さん

    大阪市都島区役所 総務課 政策企画担当課長代理。昭和59年大阪市に採用され、消費者センターで消費生活のトラブルに対応。テレビやラジオでの啓蒙CMや15分番組を手がける。この春に定年退職。万博に向けた誘客プロモーション動画「Dramatic KYOBASHI Osaka」を最後の仕事として手がけた、その想いやこだわりをキリトリます。

これまでに取り組んできたこととは

消費者センターにいた当時は、マルチ商法や悪徳商法が話題でした。一番思い出に残っているのは、屋外大型ビジョンが出始めた頃で、前には人がたくさん集まる。そこにキャッチセールスが横行し被害も出ていたので、その大型ビジョンから「おい、そこのキャッチセールス何しとんねん!」というようなスポットCMを流そうということになって、大阪市で初めて屋外大型ビジョンを使った警告CMを作りました。

テレビやCMに仕事で関わるようになって

その頃はテレビやラジオの番組を、週1本のペースで年間52本程作っていました。ロケにも漁港や農協など暮らしに関連するいろんな場所を回って、衣食住の消費生活における注意喚起を促すような内容でしたね。もちろん、市民の皆さまの要望や苦情に対応し、裏方的な仕事もたくさんこなしました。その後、建設局に異動になり、調達の仕事をしていましたが、そこでも放置自転車対策のCMを作りましたね。考えてみると、映像作りに縁があったのかも知れません。

万博に向けてショート動画で 「都島・京橋」を発信!

万博への取り組みは3年にわたるプラン

そもそも、万博が近いということで、都島でも3年計画で万博への取り組みを重点的に行うことになりました。1年目は実施内容の企画から精査、スケジュールや予算を含め全体計画の立案。2年目に今回制作した動画を広く内外の方に見ていただき、都島・京橋エリアに呼び込もうという作戦。3年目は、来てもらった方にさらに深く知っていただくため、視覚的に訴え、実際に歩いて使えるマップ等を作成する予定です。

都島・京橋にいかに滞在してもらうか

コロナ明けでインバウンドのお客さんもたくさん来ていただいていますが、キタやミナミ、天王寺に人は流れるけれども、都島・京橋にはなかなか来ないのが現状。しかし、京橋駅というのは、関西で言うと大阪駅、京都駅に次ぐ3番目の乗降客があるくらい人の集まる駅です。環状線で大阪にも天王寺にも、和歌山にも、東西線で神戸にも、反対に奈良の方も、京阪で京都へも行ける、ハブ的な良い環境にあるにも関わらず、京橋には人が流れず、ただ乗り換えて通りすがるだけの街になってしまっているのです。

万博に向けてショート動画で 「都島・京橋」を発信!

エリアに秘めたポテンシャルの高さ

それではもったいないと前々から言っておりまして、ここで降りてもらって、見て、食べて飲んで、遊んで、経験して、泊まって、楽しく過ごせる街だともっとアピールしたい、万博なので国内はもちろん、さらに外国からもお客さんが来る。そんな方々に気づいてもらわないといけない、ということで今回動画を作りました。ポテンシャルとしても、ある程度なんでもある街で、ミナミのように大きな繁華街でもなく、キタのようにハイソな感じもないけれど、下町で商店街もある。大阪城も近いですし、藤田美術館など見どころもあり、ちょうどいい規模感と人懐っこいあたたかさのある街が京橋です。

万博に向けてショート動画で 「都島・京橋」を発信!

知名度の低さをSNSで解消するために

パソコンで「みやこじま」と打っても沖縄の宮古島が出ますし、「きょうばし」と打っても東京の京橋が出ます。笑い話ですが、前に「焼き鳥〇〇京橋店」で予約して皆で店に行ったら席がない。店の人に聞いても予約が入ってないとのこと。よくよく確認すると、東京の京橋店だったと。そんなこともあるくらい、大阪の都島・京橋は知名度が低い。知名度を上げるには、今流行りのSNSで見てもらって来てもらって、みんなに広げてもらう。横のつながりの方が一方的な発信よりは良いんじゃないかと考えました。

全店舗紹介しても魅力は伝わらない

例えば「焼肉屋」を取り上げるとすると、京橋に100店舗あれば全ての焼肉屋を公平に取り上げなければならない、というのが今までの役所の考え方。しかし、それでは誰も見てくれない。逆にどこかにスポットを当てて、良い焼肉屋がある!と映ったら、他にも良いお店があるのでは?と感じて広がっていくと考え、今回の動画では思い切ってお店を絞って紹介しました。都島区とも連携のある、都島商店街連盟に加盟している店舗から選ばせてもらっています。

万博に向けてショート動画で 「都島・京橋」を発信!

動画のイメージが街づくりに影響

動画に関してはおしゃれな感じに仕上がっているので、商店街の皆さんには、動画を見た人が来て「嘘や~ん!」とならないように、街をキレイにしてねと伝えています。「頑張るわ」と言ってもらっています。そういう意味では外向きの効果もありましたが、内向きの効果もあるのではないかと。キレイに映っているからこそ、店や街の人々も、キレイな京橋、安全な京橋、明るい京橋をキープしなければいけない、という気になってくれていると思います。毎月、地域でゴミ拾いや放置自転車の移動など環境啓発の取り組みもされていますし、新しい京橋のイメージに結びつけばと思っています。

万博に向けてショート動画で 「都島・京橋」を発信!

昔の撮影とは違うが懐かしかった

7年前に都島に来てからは、ほとんどは防災の仕事で、ついに61歳の定年を迎え、最後の仕事が動画制作だったという巡り合わせ。インスタグラムのリールなんて初めて触りましたが、昔のテレビやCM撮影と違って、数人だけでケータイのみで、しかも早い!というのに本当に驚きましたね。再生回数が80万回で、動画プロモーションとしては大成功!最終的には100万回いきますね(笑)。クリエイターとのチームワークも良く、41年間の最後の仕事としては楽しく締めくくれたかなと、良い経験をさせていただきました。皆さん、ぜひご覧ください!

万博に向けてショート動画で 「都島・京橋」を発信!

動画の視聴は「Dramatic KYOBASHI Osaka」Instagramアカウントから

https://www.instagram.com/dramatic_kyobashi/

紹介した場所

  • Dramatic KYOBASHI Osaka
  • Dramatic KYOBASHI Osaka

    アクセス
    https://www.instagram.com/dramatic_kyobashi/
    住所
    大阪府大阪市都島区 Google Map
    電話番号
    営業時間
    定休日
トップに戻る