<シリーズ万博出身>ケンタッキーフライドチキン
1970年(昭和45年)大阪で万博(日本万国博覧会)が開催されました。
象徴的な太陽の塔、世界各国や日本企業の巨大で趣向を凝らしたパビリオン。
人々は建築や展示物に夢中になりましたが、「食」でも新たな出会いがありました。
それは・・・
「ケンタッキーフライドチキン」!!
大阪万博で初めて日本にやってきました。(こ~んにちわ~)
ケンタッキーフライドチキンの歴史
白髭白髪、白いスーツのあの人形でおなじみ、カーネル・サンダースが、1930年にアメリカでオープンしたことがはじまりです。
ケンタッキーフライドチキン(KFC)は、世界で初めてフランチャイズビジネスを行ったことでも知られており、1960年、加盟するレストランは400店舗ほどだったのが、1964年までに600店舗を超え、アメリカ最大のファストフード事業となりました。1970年には、KFCチェーンは48の国で3000の店舗をもつまでに成長しました。
そんな中、大阪万博にやってきた
1970年3月、ケンタッキーフライドチキンは大阪万博にやってきたのです。
月の石の展示があったアメリカ館に出店します。
当時の日本人には聞いたことも食べたこともないものでしたが、1日に最高280万円の売上を記録するなど爆発的ヒット。
万博で中学生だった少年は、初めて食べたその衝撃のおいしさが忘れられず、今も鮮明に記憶に残っているほど、と言います。
日本1号店がオープン
1970年7月、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社が設立され、11月に名古屋市内に1号店の名西店が、大阪市内に2号店の東住吉店がオープンしました。
カーネル・サンダース自身も1972年に初めて日本を訪れました。その後も1980年までに計3回来日しています。
今につながるケンタッキーフライドチキン
1973年にTVCM開始。1974年12月からクリスマスキャンペーンが始まり、徐々に日本に浸透。今では冬の風物詩となるくらい日本に溶け込んでいます。
今では当たり前となっていることも、万博をきっかけに、新たな食文化が日本に根付いたからなんですね。
食を通じて「おいしさ しあわせ」を変わらず提供することを約束しているケンタッキーフライドチキン。
日本が、世界が豊かになるものに、次の大阪・関西万博でも巡り合いたいですね。
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