未来を切拓く“テックウーマン”

お話を聞いた人

  • 今西 玲さん
  • 今西 玲さん

    大阪市西区に本社を置く大手生産財商社である「株式会社山善」に勤める今西玲さん。2020年に入社し、台湾製の協働ロボット「TECHMAN(テックマン)」の専門セールス“テックウーマン”として活躍中。今回はその「TECHMAN(テックマン)」があるロボットテストラボにて、大阪・関西万博もテーマとして掲げている「いのち輝く未来社会のデザイン」のように、これからの産業ビジネスの最前線で活躍する今西さんの現在と未来への想いをキリトリます。

はじめに

「ともに、未来を切拓く」山善とは

 

山善は、1947年、戦後の焼け野原の大阪で、創業者である山本猛夫が、復興に必要なハンマーやスコップなどの販売から商いをスタートし、機械工具や土木・作業用機器など、取り扱い商品を拡大しました。

 

今もなお、『「切拓く」精神※1と「考動力※2」を持つ自業員※3』という創業者のDNAを受け継ぎ、「ともに、未来を切拓く」というパーパスを掲げて挑戦を続ける企業です。

 

「ともに、」とは、山善に関わるステークホルダーはもちろん、地球環境までを含んでおり、あらゆるステークホルダーとともに、サステナブルな未来を切拓きたい、との強い想いが込められています。

 


※1:常に変化に対応しながら革新と創造に挑戦する心構えのことです。
※2:自ら考えて動く、考えながら動く力のことです。
※3:想定外の変化が常態化する中でも自主的に挑戦・考動を現場で実践することで変化に機敏かつ 柔軟に対応し、常にお客様にお役立ちする、当社グループ独自の哲学を持つ自力本願人財のことです。
未来を切拓く“テックウーマン”

山善の主力事業の一つ「生産財関連事業」

 

山善の主力事業は、「生産財関連事業」(機械事業、産業ソリューション事業、ツール&エンジニアリング事業、海外生産財事業)と、「消費財関連事業」(住建事業、家庭機器事業)の二つに大別されます。

 

もともとは機械工具の専門商社としてスタートとした山善は、工作機械や切削工具をはじめ、幅広いラインナップでものづくり現場を支えています。昨今のものづくり現場では、思うように進まない事業承継や人手不足、DX・デジタル化の遅れなど、さまざまな課題があります。2021年に新設したトータル・ファクトリー・ソリューション(TFS)支社では、人手不足による自動化・省人化のニーズに応えるべく、産業ロボットや、人に近い動作や人と同じ作業環境での活躍を想定した協働ロボット「テックマン」などを通じ、ものづくり現場の自動化提案を行っています。

未来を切拓く“テックウーマン”

新たな環境、新たな仕事でも迷いなくチャレンジ

大学時代は海外で働きたいという想いがあり、商社に絞って就職活動をしていく中で、生産財商社の山善と出会いました。今でこそロボットをはじめとするテクノロジーに携わる仕事をしていますが、大学では外国語学部で英語を中心に学んでいた文系の人間。理系の分野とは縁もゆかりもありませんでした(笑)。

未来を切拓く“テックウーマン”

入社の決め手は、面接官の人当たりの良さ。面接と聞くと堅苦しくて緊張するイメージがあるかもしれませんが、大阪の企業らしい人当たりの良さですごくフランクに接してくださって、素の自分を一番表現できたんです。他社の面接では重圧を感じることもあって、なおさら山善が好印象に映り、入社を決めるきっかけになりました。

学生時代に海外留学を経験していることもあって、新しい環境に飛び込むこと、新しい挑戦をすることに抵抗はありませんでした。むしろ、ワクワクするほうだと思います。ですから、地元の愛知を離れて大阪で就職することも、知識が乏しいテクノロジー系の仕事でも、女性が比較的少ない環境でも、ためらうことなくチャレンジすることができました。

1年目から「テックウーマン」として活動

入社後は、現在のTFS支社の前身にあたるFAE(Factory Automation and Engineering)支社に配属され、協働ロボットの営業を担当。入社したタイミングがちょうど、協働ロボット「テックマン」の取り扱いがスタートし、「テックウーマン」が結成されたばかりの時期だったんです。

「テックウーマン」とは、「テックマン」を営業・販売する女性専任の営業チームのこと。女性スタッフが営業するというインパクトはもちろん、機械操作に不慣れな女性でも使いこなせる扱いやすさ・手軽さをアピールしたいという想いも込められています。もともと別々の部署から集まった2名と、キャリア採用で入社した1名の計3名で結成され、そこに私を含めた新入社員3名が加わり、体制と営業活動が強化されました。

未来を切拓く“テックウーマン”

業務は先輩と1組で営業活動。お客様とのコミュニケーション方法や営業スキルはもちろん、「テックマン」に作業指示をするティーチング、実際に操作するデモンストレーションなど、実践を通じて覚えていきました。また、同期の2名とは、「テックマン」の扱いやすさを紹介するYouTube動画も配信しましたね。

今西 玲さん(入社当時)出演のYouTube動画

 

 

山善TFSチャンネルはコチラ

協働ロボット「テックマン」の役割とは

協働ロボットは、工場などで使用される産業用ロボットの一種です。通常の産業用ロボットは人の作業スペースと離し、安全柵で囲うことが義務付けられていました。それに対して、協働ロボットは一定のスピード以下であれば安全柵を設けることなく、人と一緒に働くことができます。

未来を切拓く“テックウーマン”

「テックマン」の大きな特徴は、世界初のカメラ内蔵型ロボットであること。部品の位置決めなど、人間の目のような役割を果たしてくれる機能を標準装備しています。操作が簡単であることも、大きな魅力です。ロボットは導入の際にティーチングと呼ばれる作業指示を行いますが、この作業はとても複雑で専門知識が必要でした。それに比べ、「テックマン」はモニターとマウスを使い、アイコンをドラッグ&ドロップするだけで誰でも簡単に操作ができます。

 

もう1つの魅力としては、コンパクトで移動や持ち運びが簡単な点。作業スケジュールに合わせて工場内を移動させ、複数の作業を任せることもできるんです。

“モノ”ではなく“コト”を売る仕事へ

入社2年目からは現在のTFS支社のFA(Factory Automation)課に在籍。FA課の業務は、現場ごとに合った自動化・省人化のシステムを提案・導入し、お客様の課題を解決に導くコーディネーターの役割を担っています。また、設備を組むうえで協力を依頼するさまざまなメーカーをまとめることから、依頼先と協力先の窓口業務も担っています。

しかし、FA課とは、そもそもカタログに載っているような既製品を提案する仕事ではありません。まずは現場に足を運び、お客様のお悩みやご要望をヒアリング。そこから「お困りごと」の課題解決にマッチするメーカーに問い合わせて発注します。必要に応じて、複数のメーカーに依頼して機器を組み合わせることもあります。つまり、ユニットやラインを総合的に提案することで、お客様の自動化のニーズや生産性の向上に貢献することが、私たちの役割です。

未来を切拓く“テックウーマン”

自動化・省人化を検討される企業の多くは、やはりリソース不足や後継者不足が課題。多くのお客様は、近い将来を見据えた時の対策として、自動化の検討や協働ロボットの導入の必要性を強く感じておられますが、実際は、何から手を付けてよいかの判断できないケースが多いです。そんなお客様には、「テックマン」をはじめとした協働ロボットや3Dプリンタなどを常設した「テストラボ」にお越しいただき、自動化のデモンストレーションを行いながら具体的な活用方法の提案を行っています。お客様や現場によって正解がそれぞれ異なることが、難しさであると同時にやりがいにも感じています。

お客様と新たにつながる喜び

TFS支社は新しく設立されたばかりということもあり、新規のお客様の開拓には特に力を入れています。例えば、さまざまな展示会に「テックマン」をはじめ、自動化・省人化につながる設備機器を出展しているのですが、足を止めていただいたお客様にご説明させていただきつつ、特に興味を持っていただいた方には後日ご連絡。近年は自動化・省人化を推進するWebセミナーも積極的に開催していることから、それをきっかけに電話やメールでご案内を差し上げることも多いですね。

未来を切拓く“テックウーマン”

新規営業の印象深いエピソードとしては、今まで山善とお付き合いのなかったあるお客様と接触する機会があり、当時、大阪本社1階にあった「テックマン」など複数台の協働ロボットを展示したショールームにお越しいただいた時のこと。そこで「テックマン」の機能や操作方法をデモンストレーションを交えてご説明しました。お客様がとても興味を示してくださり、今まで経験したことがないほどスムーズに商談が進んだ結果、1台ご成約いただけたんです。

 

そこからもお客様のもとに足を運んだり、ショールームにお越しいただいたり、密にやりとりを続けさせていただく中で、さらにもう1台ご成約いただいて。今では「テックマン」だけでなく別の設備の導入もご検討いただいています。お客様と新たにつながり、良好な関係を築いていくという喜びを改めて感じた出来事でしたね。

くらしを支える仕事をもっと増やしたい

大きなところで言うと、みなさんのくらしを支える仕事をもっともっと増やしていきたいです。再開発によって建つマンションも、戸数分だけでキッチンやお風呂、トイレなどが必要になり、それだけ製造する人手が必要になります。いつも利用している電車の車両も、深夜などに人が洗浄しているケースが多いです。そうした自動化・省人化が必要な場面で、私たちの提案力で現場の生産性を高めていければと思います。

個人的には、やはり学生時代から夢見ていた海外での仕事を増やしていきたいですね。幸い、現在のFA課は比較的自由度の高い部署なので、上司からは「海外で働きたいと思えば、その場所に拠点を持つお客様を開拓するのが早いよ」とアドバイスをいただいています。東アジアや東南アジアは飽和状態になりつつあるので、ヨーロッパやアフリカなどにも視野を広げていきたいと思います。

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