大学生とのコラボ企画!ミライを創造し続ける実験場〈前編〉
「大阪経済大学」と「#オオサカキリトリ」とのコラボ企画第3弾
インタビュー編≪前編≫
#オオサカキリトリ初の大学生とのコラボ企画!
“キリトリレンズ”というチームで学生たちが「大阪」という街の歴史や特徴をリサーチしたうえで導き出した「共創によりバージョンアップする街 大阪」というテーマに沿って見つけ出したのが、万博に向けて新たな価値を創造しイノベーションを加速させているJR西日本の「JR WEST LABO」!
ここからは“キリトリレンズ”が実際にインタビューして得られた、新たなるJR西日本の取り組みを前編・後編に分けてみなさまにお伝えします!
「JR WEST LABO」の#オオサカキリトリでしか聞けない想いに是非触れてください!
お話を聞いた人
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小森 一 (こもり・はじめ)さん
西日本旅客鉄道株式会社
鉄道本部イノベーション本部 ソリューション営業企画部
2002年にJR西日本に入社。鉄道車両のメンテナンスを専門に、品質管理、生産管理、現場運営など幅広い業務に従事してきた。
また、人材開発を始めとした人事マネジメントや、鉄道車両メーカーの海外工場の立ち上げ・運営なども経験している。
2021年6月から2024年5月まで、うめきたプロジェクトを推進するとともに、イノベーションの実験場である「大阪駅(うめきた地下口)」から新しい価値を創造するべく、新規事業開発にも取り組んできた。
お話を聞いた人
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稲田 寛輝 (いなだ・ひろき) さん
西日本旅客鉄道株式会社
地域まちづくり本部 万博プロジェクト推進室
2025年大阪関西万博に向けたJR西日本グループの取組みを総括する万博プロジェクト推進室に所属。万博を見据え、JR西日本グループの「未来社会の実験場」として「JR WEST LABO」のプロジェクトを立ち上げ。
コロナ渦では多くの企業が、もちろん鉄道も大打撃を受けました。
しかし、”ピンチはチャンス”とあるように、このことがきっかけで鉄道業界でこれまでにないJR西日本の新たなプロジェクトが生まれました。
その新たなプロジェクトとは一体どのようなプロジェクトなのでしょうか。
Q:「JR WEST LABO」プロジェクトが実施されるようになった背景を教えてください。
A:「JR WEST LABO」の立ち上げ自体は、今から2年前になります。
ちょうどコロナ禍だったため、鉄道を基幹事業とする業態柄、経営に大きなダメージを受けました。鉄道は基本的に、お客様にご乗車いただかないと成り立たないものなので、それが今後を見通せなくなるという様な事象が起きて、コロナ以降もどうなんだろうな…と不安な気持ちがありました。
やっぱり我々としては、鉄道以外のところを含めて我々の力だけで全部やるのではなくて、色々な会社とクリエイションしながらいろんな新しい価値を生み出すことで鉄道以外にも、新たなものを創っていかないといけないという想いがあり、このプロジェクトの実施にいたりました。
2025年度の万博のコンセプトの“未来社会の実験場”が「JR WEST LABO」の考えるこれからのビジョンとマッチし、1つの場所ではなく、もっともっと幅広く挑戦したいという発想が生まれました。
Q:あえて一部署ではなく独立した「JR WEST LABO」
という固有名詞を持った組織を作った理由はなんですか?
A:ちょうど時を同じくしてうめきたの地下駅が出来上がるタイミングだったので、そこで、「当社の未来の駅を実現して行きたい!」という想いがあったということが大きいかもしれません。
2025年の万博では“未来社会の実験場”というコンセプトにしている中で言うと、当社が「地下駅で未来社会の実験をしていきたい」ということとすごく親和性が高かったんですね。じゃあこのうめきたの地下駅を中心としながら、「JR WEST LABO」という新しい組織を立ち上げることによって、いろんな価値をいろんな会社の方々と作っていきたいね。ということでこの組織が生まれました。
当社にはどのような強みがあるんだろう…ということで、やはりコロナ禍でどの企業も考えると思うんですけれども、当社は色んなアセット(いわゆるリアルなアセット)を持っているのが非常に特徴的なので、人がいなくなると収益がなくなりましたが、ただそれって人がいる時は非常に大きな魅力だな。というふうに感じたので、このようなリアルのアセットを持たない方がたくさんいるという事を、上手くうめきた地下駅を中心に、(今回は「JR WEST LABO」自体は地下駅を中心になっていますが…)それだけに限らず大阪エリアだったり、それこそ万博を目指して動いています。ですのでこれからも、万博のアクセスルートみたいなところの範囲をもう少し広げながら、うめきたに留まらず広げていきたいなと思っています!!
私たちが思いつく大阪の特徴は、「商売の街」や「斜めの道が多い」というような事です。
これらは大阪人が生活リズム・スタイルに合わせて自らの手で街を造りかえてきたという背景があるのかもしれません。
鉄道業界から見える視点でオオサカの特徴はどのようなものがあるのでしょうか。
Q:過去から現在にいたる「大阪という街」はお二人から見て
どのような特徴がありますか?
A:実際にこの職業に就いたからこそ、気づいた大阪の魅力というところでお話しますと、
大阪を中心に見た京都側に行く京都線、神戸側に行く神戸線、宝塚に行く宝塚線、南のほうに行く阪和線だったり大和路線だったり、それぞれ路線によっていろんなカラーが見えるのはこの職業ならではだと思います。
例えば、阪急さんのイメージだったり南海さんのイメージだったり、それぞれあると思うのですが、それぞれと並行しているので、それぞれの特色が見えやすいですね。
これが鉄道業界の我々から見た大阪の特徴だと思います。
人口減少や、お年寄りの増加、様々な企業の働き方の変化で
昔と比べると乗車数が減ってきている中で、
JRと私鉄の関係になにか変化はあったのでしょうか。
Q:私鉄とJRさんの関係は、一緒になって頑張ろう的な感じなのか、
ビジネスとしてバリバリ乗降客取り合いをしてる感じなのかでいうと、どちらですか?
A:一緒に鉄道を盛り上げたい!という気持ちでいます。
これも時代の変化かもしれませんね…
人口自体もそんなに増えてるわけではないので、基本的には利便性を高めることによって、その地域の価値を高めてパイを増やして行きましょう、そうすればみんなウィンウィンなので、という思想ですね。
その増えたパイを、うちの路線にもってくるか…!(笑)という想いはあるのですが、いろんなアクセス含めて利便性を高めていく中で、しっかりそこに住む人を増やしていこうという思想は基本的に一致していると思います。
なので、手を取りあって関西を元気にしていこう!という思いで鉄道業界を盛りげたいなと考えています!